ソフトモールドでUVレジン作品をつくっていると、傷んできたりスジや歪みが出て来ますよね。
これは、モールドを抜くときの仕方により、無理な力がかかって知らず知らずのうちに型を傷めてしまっているからなのです。
また、よく勘違いされているのは、「ソフトモールドの材質はシリコーン」と思われていること。
ソフトモールドはパジコが開発した、特殊ポリプロピレン(PP)製なのです。
耐熱温度は70℃なので、UVレジンを熱いうちに型から抜いたりしても寿命を縮めてしまいます。
そこで、モールドを長持ちさせる、裏技の外し方を紹介します。
ここで必要になるものは....
『 消毒用エタノール 』
薬局で購入できるアルコール類なのですが、UVレジンクラフトにはと〜っても便利な優れもの。
硬化前のUVレジン液のクリーナーとして使えるので、1本は用意していたい。
UVライトを照射して硬化したUVレジンを、5分ほど冷まします。
消毒用エタノールを小皿に移し、筆(メイク用の使い捨て筆)、または綿棒を用意します。
ソフトモールドと硬化したUVレジンのすきまに、綿棒などで、エタノールを少量流し込みます。
すると、エタノールがUVレジンの隙間に浸透し、裏から軽く押すだけで外せるようになります。
モールドが傷むのは、UVレジンの硬化物を型から外すときに、無理に引っ張ったり、裏返して抜いたりするために、樹脂の表面に細かなシワがついて劣化させていることにあります。
エタノールを使う事で、型離れが良くなり、未硬化のUVレジンも掃除できるので一石二鳥ということになります。
この裏ワザは、レジンが外しにくい「ソフトモールドキューブ」や型から外せなくなったレジンを取るときにも有効です。エタノールを使う時は、必ず、硬化物が少し冷めてから作業してください。